2013年4月29日月曜日

GUIPAVAS国際大会最終日。

遠征最終日。

今朝の地元紙のスポーツ欄で大会の様子が紹介されていたのですが、

そこにデカデカとNSCの試合の写真が載っていました!!





予選リーグ第4戦目。

この試合に負ければ予選敗退が決まってしまう大事な一戦で対戦したのは、フランス1部リーグのナンシー。

予選第4試合 NSC対ナンシー


「絶対に負けられない!」と意気込んで臨んだ試合で、子供達は大きな成長を見せました。

ナンシーと同じぐらいのレベルであったバスティアと戦った前日の試合では、ほとんどボールを持たせてもらえずに圧倒的な「差」を感じさせられましたが、

この試合では、ゲームを支配されてはいたものの、随所でボールを繋いだり、相手のゴール前まで迫ったりというシーンがあり、最初の7分間(※今大会はハーフタイムなしの12分1本)は相手の攻撃を無失点に抑えていました。

しかし1点を失うと、そこからフィジカル、テクニック、全てにおいて勝るナンシーに圧倒され、終わってみると0-3の完敗。

今まで経験した事が無い高い技術に子供達も唖然…本当に良いチームでした。


予選リーグ最終戦は、ブルターニュ地方の強豪ランデルノーとの対戦。

今回の遠征には、いつもの遠征で子供達が着用しているNSCのユニフォームに加えて、NSC創設時に作った日本代表モデルのユニフォームも用意していました。

しかし、日本代表のユニフォームを着てプレーするということは、みんなが日本代表として見ますから、下手な試合はできません。

そこで子供達はコーチと「1勝したら日本代表ユニフォームを着て試合をしよう」と約束しました。

結局はこの最終戦までに勝利することはできず、本来ならばこのユニフォームは着れないはずでしたが、最後の試合ということで、日本代表のユニフォームを着て試合をすることが許されました。

その代わり、このユニフォームを着るからには恥ずかしい試合はできません。

試合前に、一人一人目標を決めて、「絶対に勝つぞ!」と気持ちを新たに最後の試合に挑みました。







ところが…相手チームと色の系統が被ってしまったために上からオレンジ色のビブスを着せられる羽目に(笑)



体格に差があり、序盤からフィジカルとスピードで圧倒されます。

しかし、子供たちは最後の力を振り絞り、スライディングなどの体を張ったプレーや、ボールを奪われても奪い返そうとする姿勢が随所に見られました。

1点決められても、2点決められても、子供達は諦めることなく必死に戦いました。

子供達の「戦う姿勢」は、今までの試合とは明らかに違いました。

試合は1‐3と敗戦となりましたが、子供達は精一杯力を出し切った様子。

負けた悔しさよりも充実度が勝ったようで、これまで毎試合負けて泣いていた子供達が、この試合では泣くことがありませんでした。

その顔もどこかスッキリした様子で、「負けちゃったけど、なんか楽しかった!」と言う声がちらほら聞こえました。

まさにこれがサッカーの醍醐味。

サッカーの「本当の楽しさ」というものは、自分たちの出せる最大限の、精一杯の力を出し切った時に感じられるものなのです。

結局、予選リーグ5試合で1分け4敗の最下位で予選敗退が決まり、大会を終えました。

今回の遠征を通して感じたことは…

-何よりもまずは「気持ち」が大事なんだということ。

今大会では、失点すると気持ちが「諦めモード」に入ってしまい、そこからずるずると失点を重ねてしまいました。

1点決められたぐらいで諦めるようでは「男前」にはなれません。

1点決められても、2点3点取り返してやるという強い気持ちを持

最後の試合で見られた子供達の姿勢は、今後に向けて大きな糧になるだろうと思います。


-2つ目に「試合勘」の問題。

NSCは基本的には日曜日の練習しかなく、なかなか試合をする機会がありません。

そのために、いざ試合となると、上手く動けない子供が多かったように思います。

こればかりは子供にはどうすることもできない環境の問題ですから、我々コーチ陣もゲーム形式の練習を増やすなど工夫しながら対応しなければいけないなと感じました。


-最後に、技術的な差。

今大会では、フィジカル、スピード、体力、そして技術、あらゆる面で他のチームとの差がありました。

やはり日本人ですから欧米人より体格は小さいですし、フィジカルで劣ることは仕方ありません。

問題はそのハンデをどうやってカバーしていくのかということです。

香川選手ら欧州のトップリーグで活躍している日本人選手を見ればわかりますが、たとえ体が小さくても「技術」があればそれを補うことはできるはずです。

背を伸ばすために嫌いな牛乳を飲むことは苦痛かもしれませんが、

サッカーが上手くなるために練習に励むことは苦ではないでしょう。

NSCの練習は週に1回しかありません。だからこそ、1回1回の練習が非常に大事になってきます。

「もうあんな悔しい思いはしたくない」、「もっともっとサッカーがうまくなりたい」

そういう気持ちを持って毎回の練習に集中して取り組めば、来年こそはきっと勝利を掴むことができるのではないかと思います。

2013年4月27日土曜日

GUIPAVAS国際大会2日目。

朝、ホストファミリー宅からメンバー全員が無事に揃い、

各々がステイ先での生活の様子を話してくれました。




思いの外、子供たちからは「凄い楽しいー!めっちゃ楽しいー!」との声が一斉にあがり、

我々の心配も杞憂に終わりました()。

ホストファミリーの皆さんからも、「本当に良い子達ですねー!!」と絶賛の声。

その時、一人のホストファミリーの方から、

「うちで預かっている子供咳と鼻水が出て体調が良くないようなのですが…」との連絡を受け、

「え!試合前に風邪引いたの!?」と、すぐさま、本人に状況を確認したところ、

「花粉症だから大丈夫だって言ってるのに分かってくれないんですよ~」という事でひと安心()。
 
確かに、花粉症を言語無しで表現するのは、難易度が高い至難の業ですね()。

みんな、それぞれ試行錯誤、身体全身を使って表現し、

ホストファミリーとコミュニケーションを取って頑張っています。

あと1日、がんばろうね^^

さて、いよいよ大会の開会式!

みんな気合いが入っています^^


日本をアピールする国旗や扇子を手に


大会マスコットと一緒に


まずは、町の中心から大会会場まで、ブルターニュ地方の伝統楽器(ケルト音楽)に合わせて、

各参加チームが町中を行進するパレードがスタート!

NSCの子供達は、目に入ってくるもの、感じるもの全てが初体験の為、

環境の変化に委縮してしまい、胸を張って行進する事が出来ず、声も出ないまま大会会場入り()

そして、開会式がスタート。


左端がNSCの子供達


各国の国歌斉唱…当然NSCは「君が代」を熱唱!

続いて、大会本部での昼食。環境の変化に食欲を無くす子も…ここで食べれるかが大事。

「みんなで手を合わせていただききまーす!」

→この習慣は海外には無いので、その場に居た人みんなが注目。でも大事なことですよね^^




食事も無事終えて、早速、初戦に向けてミーティング…




いよいよ試合!初戦の相手は、フランス1部リーグのバスティア。

結果は04の完敗で、涙を流す子も。力の差を大きく感じた試合でした。


2試合目はブルターニュの地元強豪チームとの対戦。

1点をリードして迎えた後半残り2分…

初勝利!と子供達みんなが油断した一瞬を突かれて1点を返され1-1の同点。

またもや子供達の目から涙が。。




子供達はよほど悔しかったのでしょう、「今度こそ勝利!」と、

試合の合間に自分たちで自主的にでトレーニングに励んでいました。


しかし、3試合目は終始リズムを掴めず、なんと1-4の大敗。




結果は3試合で1分け2敗。

まだまだ、試合勘を掴めない子が多く、難しい試合が続いています。

収穫は、1試合1試合戦う姿勢が見られたこと、

また、試合を重ねる事で、各々の成長を全てにおいて感じる事が出来た事です。

なんせ、毎試合負けて涙を流すチームの指揮を執ったのは初めてですからね…

なんとか勝たせてあげたい!そんな思いで一杯です。

明日、残り2試合全力で頑張ります(今日よりも手強い相手ですが…)

頑張れニッポン!!!

2013年4月26日金曜日

GUIPAVAS国際大会初日。

皆様、お世話になっております。

NSCアシスタントコーチの山田剛士です。

さて、本日、NSCのU11チームが、フランスで最も大きい大会のひとつであるGUIPAVAS国際サッカー大会に参加するため、遠征に出発しました。

午前11時にパリのモンパルナス駅を出発。

手を振ってしばしの別れを告げる親子たち


心配そうなお母さんたちに対し、子供たちはこれから始まる新たな冒険にわくわくした様子でした。




子供たちは、トランプをしたり、英語の本や、長谷部選手の名著を読んで、明日の試合に向け「心を整えて」いました(笑)

16時すぎにようやくブレストに到着。遠かった。

そして、ブレストの第一印象は…寒い!!

パリではここ最近、半袖でも十分過ごせる気候が続いていましたが、

ここブレストは晴天にもかかわらず冷たい風が吹いています。

ブレスト到着後はバスで大会本部まで移動し、ここで子供たちはホームステイ先のご家族と対面。


りょうま、しゅんすけはLEROUXさん一家へ


たろう、りょうたはBEAUTOURさん一家へ


たいせいとゆういちろうはPRIGENTさん一家へ

しゅんた、こうへい、ひろとはHILYさん一家へ



『子供達は緊張の様子でホストファミリーに対面し、各家庭に移動。
言葉が通じない中での初めての経験。我々も不安はありますが、リスク無しでは、何も得られない!彼らの成長を信じて、送り出しました!可愛い子には旅をさせろ!って言いますからね(笑)

人生は経験です。。。』(by小栗)

明日からいよいよ大会が始まります。

皆様乞うご期待を!

新年親子サッカー2024

今年も恒例となりました新年の親子サッカーを行いました! 各カテゴリー子供達が普段行っているトレーニングを お父さんもお母さんも実際に体験しました。 「こら!何やってんだー!何してんの〜」など飛び交い(笑) 脚が絡まり転倒するお父さん、お母さんも(笑) とても楽しく親子で思い出深い...